手指消毒の効果と正しい方法

新型コロナウイルス対策の筆頭でもある、手指消毒。
スーパーや病院などの施設の前には必ずといっていいほど設置されています。
しかし手指消毒をしながら「どのくらい効果があるのだろう……」と感じている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、手指消毒の効果について説明します。

手指消毒の効果はどれくらい?

手指消毒の効果について解説します。

1.除菌効果が高い

手指の新型コロナウイルス対策といえば、“手指消毒”と“手洗い”を思い浮かべる人が多いと思います。
手洗いは目に見える汚れを取り除くには適していますが、除菌効果に関してはアルコールによる手指消毒のほうがはるかに高く、短い時間で微生物等を除菌できるといわれています。
ただし手指消毒には十分な量のアルコールが必要なため、15秒以内に乾いてしまったら量が足りなかったと考え、もう1プッシュ分使うようにしましょう。

2.場所を選ばずに使用できる

物を触ったあとなどまめに手洗い・除菌したい人にとっても、手指消毒は効果的です。
手洗いは、水を持ち歩くわけにはいかないため、自宅や施設など屋内等でしか基本的にはできません。
しかし手指消毒はアルコール液などを持ち運べば、いつでもどこでも消毒できます。
そのため、手洗いよりも高い効果を発揮するといえます。

3.短時間で除菌できる

手指消毒は、短時間での除菌といった点でも、手洗いよりも効果があります。
というのも、手洗いによる除菌は手洗いを30~60秒ほどすることが前提です。
しかし意識しない限り、それより短時間で手洗いを終えてしまうケースが多いです。
対して、手指消毒は短時間で確実に手指に付着した菌を減らすことができます。
15秒以上の擦り込みは必要ですが、それでも手洗いよりは短時間で終わらせることができます。

 

手指消毒前の正しい手洗い方法 

手指消毒前には、必ず念入りな手洗いを行うことが大切です

とくに、帰宅後や食事前、トイレを使用した後などには、徹底した手洗いにて手元についたウイルス・細菌などを洗い流しましょう。 

 

石鹸と流水を使用した手洗いには、有機物および通過菌の一部を除去する効果が期待できます。 

以下では、正しい手洗い方法の具体的な手順についてまとめました。 

 

■正しい手洗い方法の手順 

手順1:しっかりと石鹸を泡立てる。 

(手のシワを含めた手全体に石鹸の泡を行き渡らせるため。) 

手順2:約30秒程度かけて手洗いを行う。 

(30秒のうちに、あらゆるウイルスや細菌を取り除くことができる。) 

手順3:冬季に関しては、2度洗いを行うことで、より高い除菌効果を期待できる。 

 

  • 衛生面に優れた手洗い方法【追加手順】

手順4:手全体に水気が残らないよう、念入りに水分を拭き取る。 

手順5:アルコール消毒液で手指を除菌する。 

 

正しい手洗い方法を上手く取り入れたうえで、新型コロナウイルスをはじめとした各種ウイルス・細菌の脅威から自分自身や家族を守りましょう。 

 

手指消毒の注意すべき5つのポイント

正しい手指消毒の方法についてのポイントを5つ解説します。

POINT1.消毒液は指先を中心につける

店前などに置かれているアルコール消毒液。
手のひらにだけこすりつけていませんか?
アルコール消毒液を重点的につけなくてはならないのは、指先
そのため、噴射液は指を曲げて、指先全体にまで行き渡るように受け取りましょう。
日常生活で使ったり触れたりすることの多い指先こそ、感染症対策を最もしなくてはならない場所です。

POINT2.消毒液は3ml以上(500円玉大)使う

消毒液の量が不十分なのも適切な感染症対策とはいえません。
例えば、ポンプ型の場合は、しっかり下まで押し切りましょう。
3ml以上(500円玉大)の消毒液の水たまりが手のひらにできたらOK
それより量が少なそうだと感じたときは、アルコール消毒液を追加して手指を消毒しましょう。

POINT3.消毒液は手首までしっかり塗り込む

まず手のひら同士をこすり合わせます。
その後、手の甲、手の指の間、各指、手首までしっかり擦り込んでください。
消毒液が乾くまで丁寧に手全体を消毒しましょう。
消毒液が20秒以内に乾いてしまったら、量が不十分な可能性が高いです。
もう一回しっかり手指消毒し直しましょう。

POINT4.手が汚れている場合は、先に手洗いをする

アルコール消毒液は殺菌力が高いですが、洗浄力はありません。
目に見える汚れが手についているときは、まず手洗いをしましょう。
手洗いもいい加減に行っては、感染症予防としてはあまり効果を発揮しません。
30~60秒ほどかけて手全体をくまなくキレイに洗いましょう。
その後、手指消毒をすることで、除菌力もアップします。

手洗いを終えたら、水分は完全に拭き取ること。
水がついた状態で、手指消毒をしたらアルコール消毒液の効果を減少させてしまいます。

POINT5.手荒れしないようハンドケアも入念に

アルコール消毒をすると手が荒れてしまう人もいると思います。
家で手指消毒をする場合、保湿剤入りのアルコール消毒液を使うことをおすすめします。
また手荒れを防ぐためにも、アルコール消毒をしたあとはハンドクリームなどを塗るといいでしょう。

こちらのアルコール消毒液の効果の記事ではアルコール消毒液を使って手指消毒をする際の注意点も併せて紹介しておりますので、興味のある方は是非ご覧ください。

手洗いをする際、よく泡立て、泡で手を包み込むように洗うと手荒れ防止に効果的です。
ほかにも、手洗い後タオルでごしごしとこするように拭くのではなく、手に負担を与えないよう優しくぽんぽんと叩いて水気を吸収させたり、またハンドクリームを塗る前に水分を入念に拭きとったりするのも、手荒れ予防の効果を発揮します。

また子供が多い学校では、特に手指消毒の重要性は高まるでしょう。こちらの学校における感染対策で必要なモノの記事では学内での感染対策の方法について記載しておりますので、是非ご確認ください。

手指消毒には高い除菌力がある!

手指消毒の効果について理解してもらえましたか?
手指消毒には手洗いに比べてさまざまな効果があります。
「本当に意味あるのかなぁ……?」と思っていた人も安心してください。
手指消毒は新型コロナウイルスに大きな効果を発揮します。
ただし、アルコール消毒はすべてのウイルスの感染予防に役立つわけではありません。
そのため、「アルコールによる手指消毒=すべての感染症対策に効果的」と思うことは間違えです。

 

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