感染症と伝染病にまつわる概念や言葉の意味の違いについて解説

グローバルな現代社会において、旅行や出張を目的に世界各国を飛び回る人が増えてきているなか、各種ウイルスの感染に対して大きな懸念を持っている人も多いのではないでしょうか。
このような背景のなかで、「感染症と伝染病には、どのような違いがあるのか?」などの疑問を抱えている人も少なくありません。

そこで、本記事では感染症と伝染病の具体的な違いについてまとめました。
「感染症と伝染病の違いについて理解を深めておきたい」などの考えを持っている方は、是非参考にしてみてください。

感染症と伝染病の違いを解説

これらの2つのワードには、果たしてどのような違いがあるのでしょうか。

ここでは、二つの違いについて、それぞれの特徴や概要を交えながら解説します。

感染症とは

ウイルスや寄生虫、細菌などの病原体が体内に侵入することを「感染」といいます。
また、それら病原体が引き金となり病気を発症してしまうことが感染症の概念だといわれています。

この2つのワードは、非常にあいまいな使い分けとなっています。
また、現代社会においては、どちらかというと「感染症」というワードのほうが比較的多く使用されている傾向にあります。

以下では、感染症と伝染病という2つのワードの相違ポイントについてわかりやすくまとめました。

■感染症
・感染=ウイルスや寄生虫、細菌などが体内に侵入すること。
・感染症=各種ウイルスや細菌などが原因で、発熱または喉の痛みなどの症状が出ること。
(場合によっては、肺炎などといった命に関わる症状が現れるケースも多い。)

■伝染病
・伝染病=感染症を発症した動物や人が、自身の体内に保有しているウイルスを第三者の生き物に移した後、ウイルスを移された第三者が発症する病気。

たとえば、感染はするものの伝染の心配がない「食中毒」や「盲腸炎」などの病気は、すべて感染症と呼ばれます。(伝染病とは呼ばない。)

また、感染症と伝染病の相違ポイントについて理解を深めておくことは、担当医師の診断結果を正しく理解・把握することにつながります。

伝染病とは

伝染病の概念として、ウイルスや細菌などが原因で起こりうる感染症を動物や人から移されてしまうことを伝染病といいます。
また、たくさんの動物や人が感染し、それが広範囲の地域に及び、かつ一定期間の間、ウイルスの猛威が続く疾病に限り伝染病と呼ばれるケースが多いです。

伝染病とは、病気の症状が見受けられる動物や人から、病気が発症した原因であるウイルスや細菌が他の動物または人に伝染していく感染症の総称のことを指します。
伝染病は、連鎖反応的に感染が拡大するケースが多いといわれています。

また、とくに現代社会では、モノや人の移動範囲が全世界まで拡大しているため、数多くの国々の間にて感染が急速に拡大する場合が多く、このような状態をパンデミックと呼びます。

伝染病にまつわる具体的な症状については以下のとおりです。

■伝染病の症状
・喉の痛み
・咳
・発熱
・倦怠感
・発疹
・水疱
など

感染症と伝染病の違いについて知っておこう!

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで感染症と伝染病の違いについてご理解いただけたと思います。

相違ポイントを十分に理解・把握したうえで、徹底したウイルス対策の導入を試みてはいかがでしょうか。