熱感知カメラの使用用途

“熱感知カメラ”という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
では、熱感知カメラとは、いったいどのような用途で使われているのか?
そのセンサーは、いったいどこで役に立っているのか、気になる人もいるでしょう。
ここでは、熱感知カメラはいつ・どこで・何を目的に使用されているのか知りたい人のために、5つの用途を説明します。

熱感知カメラの用途を紹介!

熱感知カメラの5つの使用用途について解説します。

1.ウイルス感染者など体調不良者の発見

39度以上などの高熱を出している人を見つけ出すのに、熱感知カメラは役立っています。
同時に複数人の体温を測ることができる熱感知カメラは、商業施設やオフィスの入り口等に設置することで、簡単に発熱者を発見することができます。

熱感知カメラは皮膚などの表面温度しか測定できないため、正確さには欠けるところがありますが、スクリーニングした結果、設定温度以上だった対象者を別室に呼び、再度一般的な電子体温計(サーミスタ)で測ることによって、かなり高確率で発熱者の入室・入場を防ぐことができます
多くの熱感知カメラは、入場者の体温を即座に測ることができるので、混雑緩和等にも役立ちます。

2.国境警備、海上監視

国境や沿岸部など長距離監視にも、熱感知カメラは用いられています。
というのも、熱感知カメラは熱エネルギーからイメージを生成することができます。
そのため、夜中や照光器具のない暗い場所、遠くからなど、CCTVカメラではとらえられない不審者や密輸船などの映像を撮影することも可能だからです。

また太陽光などの影響も受けないため、日中でも鮮明な画像を手に入れることができます。
ほかにも、熱感知カメラは霧や煙の向こう側にある物や人を検出することも可能ですので国境や海上警備等に使われています

3.建物・構造物診断

コンクリート構造物等の劣化診断などにも熱感知カメラは使用されています。
例えば、外壁仕上げ材(タイルや塗膜など)の浮きやはく離、コンクリートのひび割れや欠損などによる漏水などを見つけ出すことができます。
肉眼では見えない部分まで熱感知カメラを利用することで可視化することができ、予防保全や維持管理にも役立っています。

4.工場・電気施設等の機械監視

工場や電気施設などの機械に触れることなく、異常発熱を察知することで、故障や災害を未然に防ぐことができます。
ほかにも、配電設備の雨水侵入や経年劣化による故障なども、高所作業車を使用することなく、地上にカメラを設置することで、検知可能です。
また目視では確認しづらい太陽光パネルの不具合などもすぐさま見つけ出せます。

5.動物・獣の探索

熱感知カメラは害獣対策や狩猟などにも使用されています。
ドローンと組み合わせることで、空から熱感知カメラを使って森の中などを逃げ回る獣を追いかけることができます。

熱感知カメラはさまざまな用途に使われている!

以上、熱感知カメラの使用用途を紹介しました。
熱感知カメラはセンサー技術を使って、感染症対策だけでなく、さまざまな場面にて役に立っています。
センサーとは熱などの環境を検知し、その他のデバイスに出力すること。
このセンサー技術が発達しているから、熱感知カメラは色々なところで使用されているのです。
目視で確認できないものも、熱感知カメラを使えば検知できるかもしれないので、一度導入を検討してみてはいかがでしょうか。