アルコール消毒の原理

アルコール消毒が感染対策として有効とよくいわれますが、なぜアルコール消毒は殺菌・減菌に効果的なのでしょうか?

ここでは、アルコール消毒の原理について解説します。

 

なぜアルコールで消毒できる?

アルコール(エタノール)の分子は細胞膜に穴をあけることで、細胞を破壊・死滅させることができます。

またエタノールには細菌のたんぱく質を変性させる効果があります。

これにより、たんぱく質は一部機能を失うのです。

アルコール消毒液の効果について知りたい方は、こちらのアルコール消毒液の効果の記事を併せてご覧ください。

 

エタノールが最も消毒効果を発揮するのは7080%のとき。

というのも100%近いエタノールは、たんぱく質への変性効果は高いですが、たんぱく質を瞬時に変性させると、細菌は新たに膜をつくってしまい、エタノールが浸透しにくくなってしまうのです。

70%未満のエタノールも殺菌効果はないので、7080%が一番適しているといわれています。

またアルコール消毒液の成分について知りたい方は、こちらのアルコール消毒液の成分の記事をご覧ください。

 

アルコール消毒液の作り方 

 

次に、アルコール消毒液の詳しい作り方について見ていきましょう。 

 

以下では、アルコール消毒液の具体的な製作方法について、各種類別にまとめました 

 

■アルコール消毒液の製作方法 

  • エタノールおよび無水エタノールを使用した消毒液

▼用意するもの 

・エタノール 

(エタノール:95.1~96.9vol% / 無水エタノール:99.5vol%以上 

・精製水 

・アルコールに対応した入れ物 

 

▼無水エタノールの希釈(100mlの消毒液を作る場合) 

・無水エタノール:80ml程度を専用容器に注ぐ 

・精製水を全量約100ml(無水エタノール+精製水)になるまで流し入れる 

 

▼エタノールの希釈100mlの消毒液を作る場合) 

・無水エタノール:85ml程度を専用容器に注ぐ 

・精製水を全量約100ml(無水エタノール+精製水)になるまで流し入れる 

 

  • アルコールの度数が高いお酒を使用した消毒液

▼用意するもの 

「70~83vol%」のアルコール濃度を有したお酒 

あるいは、「60vol%台」のエタノール液 

(手指の消毒に有効) 

 

▼希釈割合 

・アルコール度数が「60~83vol%」のものを選択する場合、希釈を行う必要はない。 

・90vol%以上の液体については、希釈が必要。 

(エタノールの希釈割合を参考にする。) 

 

アルコール消毒の原理を知って、殺菌効果を高めよう!

アルコール消毒の原理は分かりましたか?

私たちの身近なアルコールは、%数によっては、殺菌に大きな効果を発揮します。

感染症対策の大きな味方です。

ぜひ有効活用して、感染拡大を防ぎましょう。

 

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