サーマルカメラの仕組み

サーマルカメラとは何か、知っていますか?

サーマルカメラとは、最近、お店や会社の前などに設置されるようになった、非接触の温度計のこと。

触れずに対象者の温度を測定できるため、多くの企業や施設等が導入しています。

では、なぜサーマルカメラは非接触で温度を測定できるのか?

その仕組みを、サーマルカメラの特徴と一緒に紹介します。

 

サーマルカメラの仕組みを解説

サーマルカメラの仕組みの特徴を紹介します。

サーマルカメラとはどのような機能を持ったカメラで、なぜそのような動きをするのか。ぜひ参考にしてください。

 

1.赤外線を検知して熱を測る

サーマルカメラは熱を発するものの温度を測定することができます。

なぜかというと、熱には赤外線と呼ばれる見えない光が発せられており、その強弱が温度に関わってくるからです。

温度が高いと、赤外線も強くなります。

対して、温度が低いと赤外線は弱くなります。

赤外線のこのような性質を利用することで、サーマルカメラはモノやヒトに接することなく、表面温度を測定できるのです。

 

そして、測定した表面温度を画像に映し出すことで、どの部分の温度が高く、逆にどこが低いかが分かります。

熱が高い部分は赤、低い部分は青で表示されます。

この画像を“サーモグラフィー”と呼びます。

 

現在、コロナ下において、サーマルカメラは接触することなく入場者の表面温度を測定できることから、発熱者をすぐに検知できると、感染症対策の一環として注目を浴びています。

多くの企業、店舗、イベント会場、教育・医療施設などがサーマルカメラを導入することで、感染拡大防止に努めています。

 

2.赤外線を利用することで暗闇でも撮影可能

サーマルカメラは赤外線を検知して撮影するため、光源のない暗い場所でも撮影が可能。

そのため、暗闇でも映像をとらえられます。

 

また遠い所にあるものなども撮影範囲内。

近くても200m、カメラの性能によっては、20~50㎞先の人物やモノまで映すことが可能です。

そのため、サーマルカメラは国境や海上警備などにも利用されています。

 

3.動いているものも撮影可能

サーマルカメラは赤外線を利用しているため、動体をとらえることもできます。

通行人の動きを止めることなく、表面温度を測定することも可能。

顔認識AIが搭載されている場合、どの社員が発熱していたかなどを確認することもできます。

 

またセキュリティ目的の場合、ヒトやモノが動いたときのみ作動するカメラもあります。

バッテリーをあまり使いたくない人などにおすすめです。

 

4.霧や煙の向こう側も撮影できる

赤外線は物体をすり抜ける特質があるため、霧や煙でさえぎられた向こう側にあるものもとらえることができます。

サーマルカメラの用途

 

一般向けに開発・販売されているサーマルカメラは、果たしてどのような用途に使用されているのでしょうか。

サーマルカメラの具体的な用途については以下のとおりです。

 

■サーマルカメラの用途

  • 国境整備/海上監視

・サーマルカメラは、どのような悪天候下においても継続的に撮影を行うことが可能

そのため、確実に不審者を確保することが求められる国境整備や海上監視との親和性が高い。

・国境や海上には障害物が少ない特徴があるため、サーマルカメラの性能を発揮しやすい環境下だといえる。

 

  • 電気施設や工場の機械監視

・サーマルカメラにて電気施設や工場に導入されている各種機械の異常発熱を検知できる。

結果的に、各種機械の故障や火災リスクを軽減させることが可能

 

  • 各種ウイルス感染者の特定・監視

・たとえば、39度以上の発熱症状を抱えている利用者を検知することができる

・大勢の人々が行き交う施設や会場などでは、とくにサーマルカメラの本領を発揮させることが期待できる。

・現時点の段階では、空港や病院などを中心にサーマルカメラの導入が進められている。

サーマルカメラは赤外線を利用して撮影している!

サーマルカメラの仕組みは分かりましたか。

サーマルカメラは、赤外線を検知することで、対象物の温度を測定できたり、暗闇や遠方、霧や煙の向こう側まで撮影できたりします。

また通行人の動きを止めることなく、表面温度を測定できるため、感染症予防にも効果的です。

サーマルカメラを利用して、感染拡大防止に努めましょう!

 

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