新型コロナウイルスの影響もあり、体温を測ることを習慣化している人もいると思います。
商業施設や病院などに入る際、体温を測られる機会も増えてきました。
そもそもなぜ体温を測定する必要があるのでしょうか?
ここでは、体温測定の目的についてお伝えします。
なぜ体温を測定しなくてはならない?
体温測定はなぜ必要なのか、その理由を解説します。
1.病気など異常の早期発見につながるから
体温測定を行うことで、病気など身体に生じる異常をいち早く見つけ出すことができる可能性が高まります。
というのも、身体はウイルスや菌が侵入してきたとき、その増殖を抑制するために自然と発熱するのです。
体温がふだんより高いということは、体内に何かしらの異常が発生し、そのため身体が防御反応を行っていると考えられます。
私たちの生命活動を維持するためにも、体温測定は非常に大切な行いです。
2.月経不順等の原因解明に役立つから
また女性の場合、生理不順などの問題解決のためにも基礎体温と呼ばれる体温測定が必要です。
基礎体温とは、生命維持に必要なエネルギーが最小のときに測る体温のこと。
寝ているときがベストですが、自分では測れないため、朝一番に起きて測る体温が当てはまります。
毎朝同じ時間に体温を測り、点を線でつないでいきます。
この基礎体温表の中で、月経周期の乱れなどが発覚したとき、何かしらの異常があることが疑われます。
その場合、病院の診断を受けて、適切な治療を行うことをおすすめします。
3.治療や手術を実施するか否かの判断ポイントになるから
病気の人に対して、どのような治療を行うかなどの判断にも体温は役立ちます。
薬剤などによっては、高体温または低体温などの異常な状態では、効き目が落ちたり、作用するのに時間がかかったりする例もあります。
そのため、体温測定・管理を行い、適切な状態にしてから、治療行為を行うケースもあります。
測定した体温を効率よく記録する方法を併せて知りたい方は、こちらの効率的に体温記録する方法の記事をご覧ください。
4.病気である可能性のある人を見つけ出すことができるから
現在、ショッピングモールやオフィス、空港などではサーマルカメラなどを利用しての体温測定が行われています。
これは新型コロナウイルスといった感染症にかかっている人を検出するのに、体温測定が有効であると考えられているからです。
新型コロナウイルスの場合、感染者全員が発熱するわけではありませんが、しかし有症状者のあぶり出しには成功するかもしれません。
そのため、多くの施設が赤外線サーモグラフィーなどの設置を行っています。
また体温測定をするにあたって、最新の体温計では従来の体温計にありがちな煩わしさを解決することが出来ることは御存知でしょうか? 詳しい内容はこちらの最新の体温計の機能とはの記事で紹介しておりますのでご確認ください。
体温測定する方法
体温の測定には、さまざまな種類の方法が存在します。
また、近年では「数秒で体温を測れるハイテク体温計」なども一般ユーザー向けに販売されています。
こういった背景のなか、果たしてどのような方法を用いることが正確な体温の測定につながるのでしょうか?
以下では、体温計の種類別にそれぞれの特徴や正しい測定方法についてまとめました。
■体温計の正しい測定方法
- 実測式電子体温計および水銀体温計
・脇が完全に温まるまで測定を続けることが、正しい検温といわれている。
・脇が温まったときの温度=平衡温
・10分以上にわたり脇に温度計を挟んでおくことで、平衡温を図ることが可能。
- 予測式体温計
・あらゆる測定データの基、人間の体温を予測するシステムを開発・搭載した体温計。
・通常であれば、約3分程度で体温を測ることが可能。
・じっとしていられない子どもの体温測定に適している。
- 耳式体温計
・耳の中から放射されている赤外線量を感知した後、人間の体温に換算することで体温を測定できる。
・測定時間は、たったの1秒前後。
・予測式体温計と同様に、子どもの体温測定に適している。
体温による症状
体温が変化することにより、さまざまな症状が人間の体に現れ始めます。
また、体温の変化レベルによっては、命を落としてしまう可能性も十分に考えられるのです。
そのため、まずは、体温の変化にともなう体の症状事例について十分に理解・把握しておくことが重要です。
「体温の変化」と「体への症状」の詳しい関係性については以下のとおりです。
■「体温の変化」と「体への症状」の関係性
- 体温:38℃以上
・症状:全身倦怠感/関節痛・頭痛・筋肉痛 など
- 体温:37~38℃【平熱・微熱】
・症状:くしゃみ/鼻づまり・鼻水/喉の痛み
- 体温:36.5~35℃
・症状:寒気/骨格筋の震え/手足の指が動かしにくくなる/皮膚が少しずつ麻痺する
- 体温:35~34℃
・症状:筋力低下/運動失調/構音障害
- 体温:34~32℃
・症状:歩行不能/意識障害の発生
- 体温:32~30℃
・症状:全身硬直/錯乱状態/不整脈
- 体温:30℃以下
・症状:瞳孔散大/意識低下の進行/心室細動の危険性
自分自身の健康状態を常に把握しておくためにも、あらかじめ体温の変化による症状の具体例について理解を深めておきましょう。
体温測定にはさまざまな目的がある!
体温測定の目的は分かりましたか?
体温測定には、病気などの異常の早期発見や感染症対策のみならず、月経不順の原因解明に役立ったり、治療行為や薬剤投与をするか否かの判断ポイントにもなっていたりします。
何げなく測っている体温ですが、私たちの元気のバロメーター。
平熱かどうか確認することで、自覚症状がなくても、問題を素早く察知できるかもしれません。
「自分自身の健康に自信がない……」「病気などの異常をいち早く見つけ、早期治療につなげたい!」という人は、毎日体温測定することをおすすめします。
当社では自動検温・消毒噴射ができる自動検温器を販売しています。
自動検温器購入についてはコチラからご覧ください。