感染経路の種類

感染経路にも種類があるって知っていましたか?

病気によって、感染の仕方は変わってくるのです。

では、感染経路にはいったいどのような種類があるのか。

感染に気をつけたい人は、ぜひ以下の経路に気をつけてくださいね。

 

感染経路の主な種類とは?

感染経路の種類について解説します。

 

1.垂直感染

母親から子どもに感染することです。

胎児の場合、胎盤から、乳児の場合、出産時の産道や母乳を通して、感染が拡大します。

乳幼児は免疫機能が未熟であるため、母親はより感染には注意が必要です。

 

2.水平感染

垂直感染以外のものです。以下のものが含まれます。

 

① 接触感染

接触感染は、ウイルスや病原菌などがついた唾液や体液、排せつ物などを触ることで、感染します。

接触感染には、接触・キス・性行為など直接触れ合って感染する直接接触と、

例えば、誰かがウイルスの付いていた手でドアノブを触り、その後同じ場所を触った次の人が感染してしまう間接接触の2種類があります。

直接接触に代表される病気が、梅毒やHIV。間接接触には、MRSA感染症の院内感染などが含まれます。

 

接触感染の予防に効果的なのが、手洗い・手指消毒です。

特にドアノブやつり革など、大勢の人が触る機会のあるものに触れるあとは入念に手を洗い、消毒しましょう。

 

またウイルスは手についた時点では感染しないので、そのあと口や鼻、目などを触らないようにしましょう。

ウイルス感染がおこりやすい場所を知りたい方は、こちらのウイルス感染しやすい場所とはの記事をご覧ください。

 

② 飛沫感染

咳やくしゃみなどのしぶきを吸い込むことで感染する経路。

風邪やインフルエンザなど、多くのウイルス感染症が、飛沫感染で拡大します。

 

飛沫感染は最大約2mの範囲で人への感染力を持っていますが、マスクの着用やソーシャルディスタンスの確保などである程度予防できます。

心配な人は家庭内でもマスクを着けると習慣をつけたほうがいいかもしれません。

 

たまに咳やくしゃみを、手を使って防ごうとする人がいますが、ウイルスが手に付着する可能性があるため、やめるようにしましょう。

 

③ 媒介物感染

蚊・ハエ・ネズミや、汚染された水や食物などを媒介して感染する経路

デング熱やマラリア、コレラなどが当てはまります。

冬場はノロウイルス、夏の暑い時期は蚊が媒介するデング熱・マラリアなどに注意です。

 

④ 空気感染

飛沫の水分が蒸発してさらに小さくなった粒子“飛沫核”が浮遊し、空気感染を引き起こします。

飛沫核はわずか5マイクロメートル以下しかありません。

飛沫は水分を含んでいるため、比較的すぐ地面に落ちますが、飛沫核は軽いため長い間空気の中を漂っています。

麻疹(はしか)、水疱瘡(みずぼうそう)などが代表的な病気です。

 

空気感染を防ぐにはN-95マスクと呼ばれる、高性能なマスクが必要。

特に換気の悪い密閉空間では、飛沫核は長い間浮遊しやすいので、こまめに窓を開け閉めするようにしましょう。

また併せてウイルス感染を防ぐための方法を知りたい方は、こちらの感染症対策に必要な4つのものの記事をご覧ください。

今、特に注意すべき感染経路

 

各種ウイルス・細菌に感染するには、まず、特定の感染源からウイルスや細菌が人間の体内に侵入しなければなりません。

そのため、感染経路を完全に遮断することは、ウイルス感染対策において重要なポイントのひとつになってきます。

 

日常生活を送るなかで、もっとも注意を払う必要性があるのが「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」の3つです

 

以下では、前述にて述べた3つの感染経路に関する具体的な箇所や注意ポイントをまとめました。

 

■とくに注意すべき感染経路

  • 接触感染

▼感染経路の具体例

人の手/手すり/ドアノブ/便座/各種ボタン・スイッチ/ウイルスに汚染された食品 など

▼ウイルス・細菌の種類

新型コロナウイルス/狂犬病/トキソプラズマ/マラリア/日本脳炎

 

  • 飛沫感染

▼感染経路の具体例

各種感染病を発症した人の唾液・飛沫からの感染

主な要因:咳やくしゃみにより飛沫が飛び散り、飛んできた飛沫が対象者の口に入ることで感染する。

▼ウイルス・細菌の種類

新型コロナウイルス/インフルエンザ/風邪/おたふく風邪/風疹 など

 

  • 空気感染

▼感染経路の具体例

空気中に浮遊しているウイルスを吸い込むことで感染する。

▼ウイルス・細菌の種類

新型コロナウイルス/結核菌/麻疹ウイルス/ノロウイルス など

感染経路には色々ある!さまざまな面から予防しよう

新型コロナウイルス対策をするにあたって大事なのが、感染経路の把握です。

どのような経路を通じて、私たちはウイルスに感染するのか。

それがわからなければ、予防のしようがありません。

新型コロナウイルスは特に、接触感染・飛沫感染に注意が必要です。

手洗い・消毒やマスクの着用などで、徹底的に予防していきましょう。

 

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